帯電防止の目安
帯電の指標は表面固有抵抗値(試験片表面の電気的抵抗値)で表します。
この電気抵抗値が小さいほど、電気が流れやすい、つまり帯電防止の効果があります。
帯電防止を施す目的によって狙いとする表面固有抵抗値の水準が異なるため、目的に応じた帯電防止剤の種類や添加量などの調整が必要となります。各表面固有抵抗値における、帯電現象および帯電防止の目的、応用例をまとめると下表のようになります。
表面固有抵抗値(Ω/sq.) | 帯電現象 | 帯電防止の目的 | 応用例 |
---|---|---|---|
>1013 | 静電気が蓄積する | (絶縁) | (絶縁材料) |
1012 〜 1013 | 帯電するがゆっくり減衰 | ホコリ・汚れ付着防止 | 掃除機のダストBOX |
1010 〜 1012 | 帯電するがすぐ減衰 | 防爆 | 防爆ヘルメット |
< 1010 | 帯電しない | 電子部品・回路の保護 | 電子部品用トレイ |